「なんとなく組んでしまったローン。毎月ちゃんと払ってるけど、正直ちょっと負担……」そう感じていませんか?
私はひとりで働きながら、子どもふたりを県外の私立大学に進学させた「シングルマザー×FP(ファイナンシャルプランナー)」です。
車やスマホなどの支払い、手元の現金が減るのが嫌で分割払いにしてしまった経験がある方も多いと思います。
世間では「分割は負担が少ない」と思わされがちです。
しかし多くのローンには「金利」があり、意識しないまま「余計なお金を払い続けている」ことも。
1つ1つは大きな金額ではなくても、積み重なると家計を圧迫したり心に負担をかけることがあります。
奨学金など無金利のローンであっても「支払いが続く」状態は、
・脳のリソースを奪われる
・判断能力が低下する(ローンが当たり前と感じる)
原因になります。
この記事では、家計と気持ちをラクにするための考え方と、無理のない返済方法をわかりやすく解説。
ローンを見直すと以下の変化が起きます。
- ムダな金利が減る
- 毎月の支払いを貯蓄に回せる
- 脳のリソースが増える
- 心が軽くなる
生活をもっと良くするために、子どもの未来への応援資金を増やすために「ローン」を見直してみませんか?
ローンは早く返すべき?借金が減ると人生がラクになる3つの理由

もし、手元の資金に余裕があれば、ローンは早めに返済することをオススメします。
ローンを返済すると、 以下のように金銭的にも心にも良い変化が起きます。
- 負い目や重圧が消える
- 脳のリソースが回復し子育てや人生に集中できる
- 毎月「消えていたお金」を貯蓄へ回せる
実は私自身、両親が「借金をして私たち兄弟を進学させてくれた」背景もあり、当たり前のように奨学金を借りていました(現在は完済済)。
そのため、「ローン(借金)をすること」に全く抵抗がありませんでした。
一度ローンを組んだ(奨学金を借りた)ことで、判断能力が鈍り借金に抵抗を感じなくなったのです。
2年前、私には以下のローンがありました。
- 教育ローン
- 車のローン
- スマホの分割支払い
「手元に現金を残すために分割にするのは賢いこと」と思い込んでいたのですが、もちろん生活はラクにはなりません。
毎月の支払いがいつしか「家計と心に負担」をかけていることに気づき、ローンの一括返済を決意しました。
返済後に起きた3つの変化を紹介します。
「ローン(借金)がある」という負い目や重圧が消える
「毎月ちゃんと返しているから大丈夫」
と思っていても、
心のどこかでは常に、
「〇〇万円の借金がある」
という事実が重くのしかかっていました。

手元に現金を残しておける安心感よりも、「何があるか分からないのに、支払いを続けられるのか?」というプレッシャーの方が大きかったです。
ローン(借金)があるうちは本当の意味で車やスマホは自分のものではありません。車の所有者名義はローン会社のままだったり、スマホも支払いが滞れば使えなくなることもあります。
思い切ってローンを完済したことで肩の荷がおり、「借金がなくなった。やっと自分のものになった。」という安心感と身軽さを感じることができました。
脳のリソースが回復し、子育てや自分の人生に集中できる
ローンがあると、
「今月の支払いは車の分が〇〇日で、スマホ代が〇〇日で……」
と、常に頭の片隅で支払いスケジュールのことを考えています。
常にローンのことを考え続ける状態は、スマホのバックグラウンドで常にアプリが起動して、バッテリー(脳のリソース)を消費し続けているようなもの。
一括返済したことで、「ローンのことを考え続ける状態」から解放され、無駄に消費していた脳のリソースが回復。以前よりも子どもと向き合う時間や、自分自身の未来について考える余裕が生まれました。
毎月「消えていたお金(返済分)」が貯蓄に回せる
ローンを一括返済するとき、一時的でも手元の銀行残高が減るのは怖いものです。
しかし、これまで返済として「必ず消えていたお金」がそのまま口座に残るようになると不安は消えていきました。
ローン返済がなくなり、「何もしなくても毎月お金が貯まっていく(残る)」という変化は、手元の現金が減った不安を「安心感」に変えてくれたのです。
ローンを一括返済しても「純資産」は減らない!心がラクになる簿記の考え方

「ローンは早く返した方がいいと思うんだけど、手元の現金(貯金)が一気に減るのは怖い……」 と感じる方は多いと思います。
「一括返済」を考えていても通帳の残高を見たら不安に感じますよね。
「現金が減る恐怖」を消し、心をラクにしてくれるのが「簿記(ぼき)」の考え方です。
「本当の財産(純資産)の金額」を考えるとき、多くの人は「銀行の預金残高(手元の現金)」だけを見ています。
しかし、簿記の世界では以下のように考えます。
- 【プラスの財産】(現金、貯金、自分の持ち物)
- 【マイナスの財産】(ローン、借金、リボ払いなど)

簿記では、
プラスの財産 - マイナスの財産 = 「純資産(本当の財産)」
と考えます。
簿記の考えでは、「貯金が100万円」あっても、「車のローンが50万円」残っていたら、本当の財産(純資産)は「50万円」。
| 貯金 通帳残高 | ローン 借金 | 純資産 本当の 財産 | |
| 返済前 | 100万円 | 50万円 | 50万円 |
| 返済後 | 50万円 | 0円 | 50万円 |
表を見るとわかるように、ローン返済後も「純資産」は減っていません。
通帳の残高だけを見ると不安になるかもしれませんが、「自分自身の本当の財産(純資産)」は減らないのです。
ローンを一括返済して借金がゼロになれば、翌月からは「余分な金利」を取られることはありません。 毎月ローンの返済に消えていたお金を、全額「貯金」に回すこともできます。
借金がなくなると「心の負担」も消えます。奪われていた脳のリソースも回復し「本当に必要なこと(子どもや自分自身の幸せや未来)」に注力できるようになりますよ。
簿記について知りたい方は以下の記事も参考にしてくださいね。
関連記事:【シンママ家計管理】貯金がない不安を知識で解消!未来を守る「お金の資格活用術」
noteには私が「実際に簿記を取得した方法」も書いています。
関連記事:【資格取得】47歳シングルマザー|夜勤専従で忙しくても簿記3級に合格した方法
金利を減らしてラクになる!知らないと損する「金利」の正体

ローンの利息。「言われるがままに払ってはいるけれど、何となくもったいない気がする。」と感じていませんか?
払わないで済むお金なら払いたくないし、少しでも節約につながると嬉しいもの。
「金利」を減らすと心も家計もラクになります。金利について学び、余分なお金を奪われないようにしましょう。
「金利」ってなに?気づかないうちに損しているお金の話
「金利=利息」というのは知っているけれど、細かい仕組みまでは知らないという方は多いと思います。「金利」は正しく理解しなければ「損をする可能性」があります。
150万円の軽自動車を金利3%ローンで購入したら
150万円の軽自動車を、
・金利3%
・5年間
で支払う場合。利息は約11万7,000円です。
| 支払い 方法 | 車両本体価格 | 金利 (利息) | 支払い 総額 |
| 現金一括 | 150万 | 0円 | 150万 |
| ローン 5年 金利3% | 150万 | 約11万7,000円 | 約161万7,000円 |
本来なら払わなくてもいい11万円以上を「金利」として支払うということです。繰り上げ返済ができれば、この利息を減らすことができます。
利息として取られる予定だったお金。
数万円であったとしても「手数料」ではなく、
・子どもの習い事
・急な出費への備え
・小旅行(気分転換)
などに回せると大きな違いになります。
注:ローンは金融機関や契約内容によって、「繰り上げ返済」ができないことや、「手数料がかかる」場合もあるので、必ず確認してください。

まずは自分のローンがどうなっているのかを確認したうえで、可能であれば早めの返済を検討していきましょう。
30万円を年利5%で借り、毎月1万円ずつ返済したら
30万円を、
・年利5%で借り
・毎月1万円
返済した場合。最初の月の内訳は以下のようになります。
【毎月1万円を返済した時の内訳】
| 金額 | 解説 | |
| 毎月の支払額 | 1万円 | 毎月出ていく お金 |
| 元金 実際に減る 借金 | 約8,750円 | 1万円支払い 減った金額 |
| 利息 取られる 手数料 | 約1,250円 | 1万円払っても 減らない金額 |
毎月1万円払っても、そのうちの12.5%(1割以上)が『分割手数料(利息)』として消えていますよね。これが、
「ちゃんと返しているのに、なかなか減らない……」と感じてしまう理由です。

えっ?年利「5%」で借りたのに、なんで払った1万円のうち「12.5%(消費税以上)」も手数料として取られてるの?

「5%」というのは、毎月払う1万円に対してではなく、「借りている全体の金額(30万円)」に対してかかっているからです。錯覚しやすいので気をつけてくださいね。
【30万円(年利5%)の利息が1,250円(12.5%)になる理由】
- 30万円の5% = 年間15,000円
- 1ヶ月あたり = 1,250円(15,000円÷12ヶ月)

つまり、全体の借金に対して1,250円(12.5%)の利息が発生します。
このパーセントは、払い終わるまでずっと同じではありません。利息は「残っている借金」に対してかかるため、返済が進むにつれて少しずつ減っていきます。
【30万円(年利5%)を毎月1万円返済した場合】
| 返済の タイミング | 借金の残額 | 取られる利息 | 実際に減る 借金の額 | 1万円に 占める 利息の割合 |
| 1ヶ月目 | 30万円 | 1,250円 | 8,750円 | 12.5% |
| 2ヶ月目 | 約291,250円 | 約1,213円 | 約8,787円 | 12.1% |
| 3ヶ月目 | 約282,463円 | 約1,176円 | 約8,824円 | 11.7% |
| ・・・ | ・・・ | ・・・ | ・・・ | ・・・ |
| 2年後 24ヶ月目 | 約84,000円 | 約350円 | 約9,650円 | 3.5% |
| 最終月 32ヶ月目 | 約8,600円 | 約35円 | 約8,600円 | 0.3%(※) |
(※最終月は残額と利息を合わせた約8,635円の支払いになります。)

あれ?30万円を毎月1万円ずつ返すなら、「30ヶ月」で返済が終わるんじゃないの?なんで32ヶ月もかかるの?

毎月返済する額(1万円)から、先に「金利」が引かれるので、元金(借金)がなかなか減らず完済まで時間がかかってしまうのです。
金利がある借金の場合、
・初月:借金の減り方が少ない
(利息が多い)
・完済間近:借金の減る額が多くなる
(利息が少ない)
という特徴があります。
金利0%では「30万円 ÷ 1万円 = 30ヶ月」で完済できますが、金利5%になると、借金(元金)がなかなか減らないため支払総額は約31万8,000円(内、利息は約18,000円)に。結果的に完済まで「32ヶ月」かかるのです。

30万円の5%なら利息は「15,000円」のはず。なぜトータルの利息が「約18,000円」に増えてるの?

年利「5%」というのは1回払い切りの手数料ではなく、「1年間で」かかる割合のことなので計算式そのものが違うのです。
「30万円を年利5%で借りて1万円ずつ返済する」場合、完済するまでに約32ヶ月(2年と8ヶ月)かかります。
返済が終わるまでの期間、残っている借金の額に対して「毎年」金利が計算されます。
返済期間が長くなればなるほど、最初の計算(15,000円)をオーバーし、今回の事例では18,000円支払うことになってしまうのです。
リボ払い:「金利だけを払い続ける」危険な借金
リボ払いは「クレジットカードの支払い方法」の一つ。カード利用の金額や回数に関係なく、設定した月額(例:1万円)を払う仕組みです。
高額購入や複数回の買い物でも「毎月の負担額」が一定になるのが特徴です。
「一見すると顧客に優しい支払い方法」のように感じますが、クレジットカードのリボ払いは、年利が「約15%」と非常に高く設定されており、とても危険な借金なのです。

30万円をリボ払い(年利15%)にして毎月5,000円ずつ返す設定にすると、最初の月は5,000円のうち約3,750円が「利息(手数料)」として消えてしまいます。

えっ?5,000円払っても、借金は1,200円ちょっとしか減らないの!?

毎月の支払額を少なく設定していると、払ったお金のほとんどが高い金利に消えてしまい、肝心の借金(元金)がほとんど減りません。
さらに怖いのは、リボ払いの支払いが残ったまま新しくリボ払いで買い物をしてしまうこと。借金はどんどん膨らむのに「毎月の支払額は変わらない」ため、最終的に「元金は全く減らず、永遠に金利だけ払い続ける」状態に陥ってしまうのです。

もしリボ払いがある方は、早期に「一括返済」しましょう。
リボ払いを「一括返済する余裕がない」方は、信頼できる方(親、兄弟など)に相談することをおすすめします。可能であれば「残額を立て替えてもらい早期の返済」を目指してください。
企業がローンを勧める理由:「顧客が払う金利」が利益になるから
世の中には、「リボ払いに登録すると◯◯ポイントプレゼント!」「分割払いのキャンペーン中!」といった広告があふれています。 なぜ、企業はこれほどまでにローンや分割払いを勧めてくるのでしょうか?理由はとてもシンプルです。

私たちが支払う金利(手数料)が、企業にとって大きな「利益(売上)」になるからです。
金融機関やクレジットカード会社は「お金を貸すビジネス」をしています。決してボランティアではありません。
私たちが支払う金利は、企業にとって以下のような重要な役割を持っています。
- 社員の給料
- システムを維持する費用
- 新しいサービスを生み出すための資金
企業が利益を追求するのはビジネスとして当然のこと。私たち消費者側は、「相手の利益=家計からの出費(金利)」という事実を認識する必要があります。
「ポイントがもらえるから」
「みんなやっているから」
と勧められるがままにローンを組むのではなく、仕組みを正しく理解し自分の大切な資産を守ってくださいね。
FP直伝!「無理のない」ローン返済4つのポイント

借金は早く返すのが一番ですが、無理をして生活が苦しくなっては本末転倒。FPの視点から、家計も心も守りながら確実にローンを減らしていく4つのポイントを解説します。
家計の把握が大切:ローン残高と金利をすべて書き出す
ローン返済を考えるとき、まず取り組んで欲しいことが「家計の把握」。毎月返済が必要なものを書き出してみましょう。すべての「ローン(借金)」を把握することが重要です。
- どこから借りているか
(〇〇銀行、〇〇カード) - あといくら残っているか(残高)
- 金利(手数料)は何%か
メモ用紙でも、スマホのメモ帳でも構いませんので上記を書き出してみてください。
「ローン(借金)」を可視化し、家計の状況を把握することが大切です。
金利の高いものから「優先的」に返済する
「ローン(借金)」をすべて書き出したら、次に「返済する順番」を考えましょう。優先して返済すべきは「金利の高いもの」です。
- 最優先:リボ払い、キャッシング(約15%〜)
- 次点:車のローンなど(約3〜5%)
- 最後:住宅ローンや奨学金など(1%未満)
金利が高いローンは「余分に払うお金(金利)が多い」借金です。
大切なお金を無駄にしないためには「金利が高いものから返済する」のが鉄則です。
金利が高い借金「リボ払い」から払うべき詳しい理由をもう一度確認したい方は↓
リボ払い:「金利だけを払い続ける」危険な借金
手元の「生活防衛資金(現金)」は必ず残しておく
「ローン(借金)を返して早くラクになりたい!」と思っても、焦って返済し「手元の現金がなくなった……」ということがないように気をつけてください。

ママ(パパ)とお子さんの生活を守るために「生活防衛費」は必ず確保し、残りの金額を返済に回しましょう。
「生活防衛費」とは、急に収入が減ったり途絶えたりしたときに「生活を守るため」のお金です。
借金を返済し終わっても手元に現金がなくては、なにかあったとき(病気やケガ、車や家電の故障など)に対応できません。
「再度ローンを組んでしまう」なんてことになると本末転倒です。
「ローン」を早期に返済したくても、生活費の3〜6ヶ月分(最低でも数十万円)の現金は必ず手元に残しておきましょう。
無金利でも早めの返済が吉:支払いを減らして心と脳にゆとりを作る
無金利でも「毎月支払いに追われている」という状態は、脳のメモリを無駄に消費し心のゆとりも奪ってしまいます。可能であれば早めに返済し「借金というタスク」を頭の中から消去しましょう。
【無金利ローンの例】
・スマホ
・デンタルローン
・第一種奨学金
無金利のローンは「金利」がないため、「借金」というより「月々支払っているもの」という感覚になりやすいのが特徴。
金利がなくとも「借金」であることに変わりはありませんので、早めの返済をおすすめします。
まとめ:ローン返済で金利を減らす「シンママ節約術」
なんとなく組んでしまったローン。月々の支払いは抑えたつもりでも、実際には「金利」という多額の手数料を取られていることもあります。
生活に負担がかからない範囲で、「無理なく一括・繰り上げ返済」をすることで、「金利」という見えないムダを大きく節約できます。
お子さんやママ(パパ)の生活・未来を守るために、まずはローンを見直してみませんか?
借金が減るとストレスも減り、家計や心が軽くなります。浮いたお金と回復した脳のリソースで、今よりもっと充実した日々を送れるようになりますよ。
その他の節約については以下の記事にまとめています。
関連記事:【養育費・貯金なし】から子ども2人大学へ進学させた!FPシンママの「守りの家計管理術」

