仕事、家事、育児……。
毎日くり返される日常。まわりを見渡すと、みんな幸せそう。自分ももちろん幸せなはずなのに、ふと「しんどい」と感じることはありませんか?

なんだか余裕がなくて、子どもに笑顔を向けられないことがあります

きっと頑張りすぎて、疲れがたまっているのだと思いますよ
私はひとりで働きながら、子どもふたりを大学へ進学させた、シングルマザー看護師×カウンセラーです。
この記事を読むと以下のことがわかり、もっと”楽に生きる選択”ができるようになります。
・しんどさを感じる理由
・「子どもに申し訳ない」と感じなくてよいこと
・心が疲れたときの対処法
シンママ(シンパパ)として、ひとりで子育てに奮闘している。それだけでも既に頑張っています。もっと肩の力を抜いても大丈夫。子どもとの「幸せ」を選んでいきましょう。
シンママ看護師が「しんどい」と感じやすい理由

子どもを育てるために仕事をして。帰ってきたら家事に追われ……。
毎日一生懸命で、自分の心に向き合う余裕もなく。
ふと立ち止まってみると、「しんどいな」と感じてしまうことってありますよね。
ひとり親というプレッシャー
ひとり親でも子どもをしっかり育てたい。まわりの子どもたちと同じようにしてあげたい。片親だからこそ感じてしまうプレッシャーがありませんか?
頼れる人が少ない中で、
「自分が頑張らなきゃ」
「子どもを守れるのは自分だけだから」
と、頑張りすぎて疲れてしまう。
まわりから、”看護師=しっかり者”というイメージを持たれていると、「助けて」がなかなか言えないことがあります。「助けてもらう」という概念がない場合もあります。
仕事の「緊張感」と、家事・育児の「目まぐるしさ」
仕事では命に向き合う緊張感を抱え、家に帰ってからは、家事と育児の目まぐるしさで「自分自身のケア」が後回しになっていませんか?
どんなに疲れていても、まずは子どものことが優先で。家事と子どもの世話が終わると、寝かしつけていて一緒に寝落ちしてしまう。結局、自分のことは何もできなかったという体験も珍しくないですよね。
リラックスしたり上手に気分転換できないと、ストレスをうまく発散できず心も体も疲れてしまいます。不規則なシフトであれば、さらに負担を感じやすくなります。
「子どもに申し訳ない」を手放そう

「ひとり親で申し訳ない」
「寂しい思いをさせてごめんね……」
夜勤のある不規則な勤務。働かないと生活できないし、子どもを育てていくこともできない。仕方のないことだけど、「子どもに申し訳ない」と感じてしまうことってありますよね。

「私じゃない人が母親だったら、子どもたちはもっと幸せなのでは?」と感じていた時期もあります
「理想の母親(父親)」でなくてもいい
理想の母親(父親)像を思い描き、「〇〇ができていない」、「△△じゃないといけない」と自分自身へのハードルを上げていませんか?
明治時代。日本では、国が母親像を理想化し「良妻賢母」という言葉も生まれました。その影響が、「親なのだから、こうあるべき」という考えにつながり、ママ(パパ)を苦しめてしまうことがあります。
けれど、子どもは「理想の親」を求めているわけではありません。無条件にママ(パパ)のことを「大好き」だと思っています。
社会が創り出した「理想の親」を目指す必要はありません。そのままのママ(パパ)でいましょう。
子どもはママ(パパ)を見て成長する
子どもはママ(パパ)が世界のすべて。よく親のことを見ています。

子どもが私の顔色を見ているようで、申し訳なく感じてしまいます

顔色を見るのは、感情を感じ取る力が育っているから。ママ(パパ)のことを大事に思っている証拠です
子どもに”心の動き”を察知されると、気を遣わせているようで申し訳なく感じてしまうことがあります。
けれど、それは「ママ(パパ)が大事」だから。無関心な相手の顔色は見ないものです。親の表情や空気を感じ取れるのは、
・共感力
・想像力
・人のとの距離感
が育っているサイン。これは将来、
・人間関係を作る
・チームワークを大切にする
・対人ストレスに耐える
大切な力です。「察している」=「我慢している」わけではありません。
空気を感じることは、「ママ(パパ)は今は大変なんだ」と状況を理解しようとしている。親を守ろうとする気持ちでもあるのです。
子どもが親の顔色を見るのは、不安のサインではなく、信頼と共感が育っている証のことも多いのです。
・「気にかけてくれてありがとう」
・「大丈夫だよ」
と伝えてあげると、子どもの安心にもつながります。

子どもに申し訳なさを感じるときは、「この子は、私の感情を感じ取れるほど成長している」と自分自身に伝えましょう
子どもはママ(パパ)を助けたいと思っています。家事を子どもと一緒にしてみませんか?
関連記事:【シンママ看護師】「もう疲れた」から卒業!お手伝いで親子の絆が深まる家事ゲーム
5分でできる!心が疲れたときの対処法

仕事、家事、育児に追われていると、自分の時間を確保することが難しいですよね。

スキマ時間でできる「心の整え方」を紹介します
自分への思いやりを育てるセルフコンパッション
セルフコンパッションとは、「大切な友人に接するように、自分自身を思いやる」という心のあり方。
私たちは、他人が失敗したときには「大丈夫!」、「次はうまくいくよ」と励ますことができるのに、いざ自分が失敗すると「なんてダメなんだ」、「もっと頑張らなきゃいけないのに」と、厳しく責めてしまいがちです。
セルフコンパッションを身につけると、困難な状況でも自分を支え、立ち直る力(レジリエンス)を高めることができます。
心理学者のクリスティン・ネフ博士は、セルフコンパッションには以下の3つの要素が必要だと提唱しています。
・自分への親切(Self-Kindness)
・共通の人間性(Common Humanity)
・マインドフルネス(Mindfulness)
・自分への親切:自分を批判したり厳しく評価したりするのではなく、温かさと理解を持って自分に接すること。
・共通の人間性:「苦しいのは自分だけではない」、「人間なら誰でも失敗や苦労をするものだ」と考えること。
・マインドフルネス:自分の苦しみを否定したり、逆に過剰に反応したりせず、今の感情を「あるがまま」に受け止めること。
「自分を甘やかすことになるのでは?」と心配する方もいますが、実は逆です。自分を責めすぎると脳は脅威を感じて萎縮してしまいますが、自分を思いやると安心感が生まれるのです。
・友人のワーク
・セルフコンパッション・ポーズ
・スージング・タッチ
友人のワーク
落ち込んだり自分を責めしまうときは、こう自問してみてください。

もし、親友が同じ状況で落ち込んでいたら、どんな言葉をかけるだろう?
親友にかけてあげたい言葉を、ママ(パパ)自身にかけてあげてくださいね。自分自身の一番の親友(味方)になってあげましょう。
セルフコンパッション・ポーズ
不安なときや悲しいとき、自分の体に優しく触れます。
・胸にそっと手を当てる
・自分の肩を抱きしめる
・自分の手をもう片方の手で包み込む
これだけで、脳が「安心してもいいんだ」という信号を受け取り、リラックス効果が得られます。
スージング・タッチ
スージング・タッチとは、ストレスを感じたときに自分の体に優しく触れることで、心を落ち着かせる手法のことです。
「今は辛いよね」
「頑張ってるの知ってるよ」
と、自分を肯定する言葉を心の中で唱えるだけでも効果があります。
「書く」ことで心を整えるジャーナリング
ジャーナリングは、頭に浮かぶことをありのままに紙に書き出すことで、「書く瞑想」とも呼ばれるメンタルケアの手法です。
心の中にあるモヤモヤを外に吐き出し、客観的に眺めることで、感情の整理やストレス解消に役立ちます。
・感情を客観視できる
・ストレスの軽減
・自己理解が深まる
・感情を客観視できる:悩みは頭の中にあるうちはとても大きく感じますが、紙に書き出すと「ただの言葉」になり、一歩引いた視点で見ることができます。
・ストレスの軽減:抑え込んでいた感情を吐き出すことで、脳の「扁桃体(不安を感じる部分)」の興奮が抑えられることが科学的にも示唆されています。
・自己理解が深まる:書き続けることで、「自分はこういう時に不安になりやすいんだな」という自分のパターンに気づけるようになります。
ポイントは「綺麗に書こう」としないこと。これは記録ではなくデトックスです。殴り書きで構いません。
・感情を吐き出す
・感謝ジャーナル
・プロンプト・ジャーナリング
感情を吐き出す
今感じているストレスや感情を、ノンストップで紙に書き殴ります。
思いつくままに、頭の中に浮かんだ言葉をすべて書き出してみましょう。
誤字脱字や文法は一切気にしません。誰にも見せる必要はないので、本音をすべて出し切ることが大切です。

ネガティブな言葉が多いときは、最後にビリビリに破り、ゴミ箱に捨てるのも効果的ですよ
感謝ジャーナル
ポジティブな面に目を向ける練習です。1日の終わりに「今日あった良かったこと・感謝できること」を3つ書きます。

今日の良かったこと?何も思いつかないのですが……

「今日も起きれた」、「お風呂に入れた」など小さなことでもいいですよ
何も思いつかないときは、日常の小さなことに目を向けてみましょう。脳が「良いこと」を探すモードに切り替わり、幸福度が上がりやすくなります。
プロンプト・ジャーナリング
事前に用意された問い(質問)をベースに感情や思考を書き出すジャーナリング手法で、何を書けばいいか迷う時におすすめです。
・「今、一番自分を褒めてあげたいことは何?」
・「もし今日が人生最後の日だったら、何に感謝する?」
・「今、自分を苦しめている考えは何?それは本当に真実?」
日常的に続けやすく、思考を整理しストレスの軽減につながります。
自分を大切にするための「ご褒美リスト」
夜勤明けに美味しいコーヒー、10分だけの読書タイムなど、自分を喜ばせることをリスト化してみましょう。
自分が楽しい、嬉しいと思えること。ほんの小さなことでいいので、自分を喜ばせることができることを挙げてみてください。
・「幸せ」をすぐに思い出せる
・自己理解が深まる
・自尊心が高まる
・「幸せ」をすぐに思い出せる:人はストレスが溜まると視野が狭くなり、喜びや幸せを見失いがちになります。リストを見て実行すれば、迷うことなく自分を「幸せ」にできます。
・自己理解が深まる:「自分は何に喜びを感じるのか?」を考えるプロセス自体が、自分自身と向き合う大切な時間となります。
・自尊心が高まる:リストを持つことは、自分自身を喜ばせようとしていること。つまり「私は価値がある人間だ」と自分に言い聞かせることなのです。自分自身を価値ある存在として尊重することで、自尊心を高めることができますよ。
ご褒美リストを手元に置いておき(スマホにメモしておくのもオススメ)、ちょっと時間が空いたときに見て、できることをしてみましょう。
心の「しんどい」を手放すために
日常生活に追われ、気づかぬうちにストレスを抱えてしまうことってありますよね。無理してるつもりはなかったのに、いつのまにか「しんどさ」を感じていたということも。
ひとり親として、もう十分がんばっていますよ!
ママ(パパ)自身を追い込み、「もっと頑張らなきゃ」と思う必要はありません。ひとり反省会も不要です。
ひとり反省会で、「できなかったこと」に目を向けてしまうと苦しくなってしまいます。

「反省しなきゃ」と思った瞬間に、「今日も頑張りすぎたかも。今は自分に優しくする時間だ」と合図を送ってあげてください
SNSを見て、”他の人と比べる”のをやめましょう。あなたは、あなたでいいのですから。
まとめ
日々の仕事と生活に追われ、「しんどい」と感じたときは、まず「自分自身の心の声」に耳を傾けてください。
何がしんどいのか?
本当はどうしたいのか?
お子さんと幸せに過ごすためにも、お子さんだけでなく、ママ(パパ)自身のことも大切にして幸せにしてあげてくださいね。

