うちはシングル家庭。「子どもに寂しい思いをさせてしまうけど夜勤に行ってもいいのかな?」と悩んだことはありませんか。
片親で我慢させてることもあるし、子どもの心理面を考えると不安。生活のためとは言え、夜働きに行くのは心苦しく感じてしまいますよね。
はじめまして。私は大学生を二人支える、シンママ看護師×カウンセラーのころひと申します。
子どもが小さいときに離婚し、下の子が1歳のときからフルタイム(夜勤あり)勤務。親に頼ることもできず、保育園に預けて夜勤をしてきたので、シンママ(シンパパ)さんの気持ちはよく理解できます。
この記事では、

生活のため夜勤は必要。だけど、子どもの心理面が心配……。
このような悩みにお答えしていきます。
夜勤をしていても、子どもと過ごす時間や家事を工夫することで、今を充実させていくことは可能です。
・子どもとの過ごし方
・シンママ(シンパパ)の家事負担を減らす方法
・ひとり親の心の整え方
・夜勤で得られる豊かさ

子どもさんだけでなく、ママ・パパ自身のことも大切にする方法を提案します。
子どもの心を守るために

昼間は機嫌よく遊んでる子どもたち。だけど夜になると不安そうにしていることはありませんか。
これは太古の昔から伝わる脳の仕組みも影響しています。
狩猟時代の夜は暗く、敵に襲われるリスクも高かったので、本能的に「暗闇は危険」と思って警戒していました。その名残で、夜は不安や敏感になりやすいと言われています。
子どもが夜不安になるのも頷ける話です。
夜勤中、子どもが安心して過ごすためには、日頃の関わりが重要になります。
子どもと過ごす時間を大切にする
夜、子どものそばに居てあげられないと「子どもに寂しい思いをさせているんじゃないか」と気になってしまいますよね。
子どもの年齢にもよりますが、ママ(パパ)と離れたがらない時期もあり、そんなときは余計に後ろ髪を引かれてしまいます。

子どもには申し訳ないけど、働かないと生活できないんです……。

辛いですよね。まずは子どもさんとの過ごし方を見直してみましょう。
・愛情をしっかり伝える
・子どもの頑張りを認める
・夜勤明けの楽しい約束を作る
・疲れているときは子どもに正直に話す
親と離れていても、「自分は愛されている」、「ママ(パパ)にとって大切な存在」なのだと認識できれば、不安を減らしてあげることができます。
愛情をしっかり伝える
長い時間一緒に過ごすことはできなくても、短時間でも「親から愛されている」ことを実感できれば子どもの心は満たされていきます。
・「大好きだよ」と伝える
・笑顔を向ける
・ハグをする
子ども自身が、「自分は大切な存在」だと感じられるようにしてあげましょう。
子どもの頑張りを認める
夜勤から帰ってくるとドッと疲れが出ますよね。夜間は少ない人数で働かないといけないのでプレッシャーもあり身体的な疲れだけでなく、心も消耗してしまうものです。
ママ(パパ)が頑張って働いているとき、子どもも必死に夜を過ごしています。
家に帰ったら、子どもにも「よく頑張ったね!」と伝えてあげましょう。
頑張りを認めてもらうことで、子どもにとっても小さな成功体験となります。
夜勤明けの楽しい約束を作る
大好きなママ(パパ)と離れる夜勤の日は、子どもにとっては試練の日です。
だけど、「ママ(パパ)が頑張ってくれてるから我慢しよう」と健気な気持ちで乗り越えようとしています。
夜勤の前に、子どもと楽しい約束を作ってみませんか?
たとえば、一緒に子どもの好きなものを食べる。散歩する。ゲームセンターに行くなど。小さなことで構わないので、子どもが嬉しいと感じることを提案しましょう。
楽しみがあることで、子どもの頑張る力になります。
疲れているときは子どもに正直に話す
夜勤明けは心身ともに疲れてしまい、余裕がないこともあります。子どもと遊んであげたくても体が動かないということも。
疲れて動けないときには、子どもに正直に話し休息をとるようにしましょう。
「ママ(パパ)、疲れてるから少し休ませてね。」と伝えてみてください。
子どもはママ(パパ)が大好きです。きっと幼いながらにも理解しようとしてくれます。
疲れた状態で子どもに接すると、笑顔になれなかったり、優しい言葉をかけることができないこともあります。それよりも、一度休憩し笑顔を取り戻してから接する方が、子どもさんとの時間を良いものにできますよ。
関連記事:【夜勤と子育て】シングルマザー看護師が子どもの不安やストレスを取り除く方法
夜勤と子育てを両立するために

ママ(パパ)自身を大切にする
ひとり親として子どもを育てていると、つい無理をしてしまうこともあると思います。
「子どものために頑張らなければ」と働きすぎたり、睡眠時間を削ったりすることもあるかもしれません。
しかし、子どもさんを大切にするためには、ママ(パパ)自身の心と体も大切にする必要があります。

ワンオペで子育てしてるよ。私が頑張る以外に方法はあるの?

公的な子育て支援や、時短家電を利用しましょう。
子育て支援を利用する
なるべく自分の力で子育てしたいと思っていても、24時間年中無休だと疲れてしまいますよね。
ときには誰かの力を借りてみませんか?子育て支援には公的なサービスや低料金で利用できるものもあります。
・一時預かり
・病児保育
・ファミリーサポート
1️⃣ 一時預かり
急な用事やリフレッシュしたい時などに、保育所などの施設や地域子育て支援拠点などで子どもを預かるサービス
2️⃣ 病児保育
病気や病後の子どもを保護者が家庭で保育できない場合に、病院・保育所などに付設されたスペースで預かる
3️⃣ ファミリーサポート
子育て中の保護者を会員として、子どもの預かりなどの援助を受けることを希望する方と、援助を行うことを希望する方との相互に助け合う活動
子育てに関する公的なサービスは、自治体により異なります。こども家庭庁が運営するシングルマザー・シングルファザーの暮らし応援サイト あなたの支えでは、全国の支援情報を検索することも可能ですので、ぜひ覗いてみてください。
家事の時間を減らす
夜勤明けは疲れた体を休める時間も必要です。
なるべく、やるべきことを減らし、体の回復や子どもと過ごす時間を作りたいですよね。
家事時間を減らすために、おすすめなのが時短家電の利用。自分の時間を節約できます。
・ドラム式洗濯乾燥機
・ロボット掃除機
・食洗機
家電を購入するときは価格.comを利用してみましょう。店舗に行く時間を節約できます。上位表示されている商品であれば、お手頃の値段で購入できます。
※価格.com : 日本最大級の比較サイト(運営している株式会社カカクコムは上場企業)
時間を作るには、家事代行サービスも便利です。
家事代行サービスを利用するときは、くらしのマーケットで探すのがおすすめ。くらしのマーケットには様々なサービスがありますので、評価や口コミを見て選ぶと良いでしょう。
お金をかけられないときは、カット野菜や冷凍食品などを利用して、食事を作る時間を節約するのもいいですね。
すべてを自分の力で完璧にこなそうと思うと疲弊してしまいます。頼れるものには頼り、ママ(パパ)のことも大切にしていきましょう。
関連記事:【仕事と子育てを両立】シングルマザーが家事を時短し自由時間を手に入れる方法
ひとり親としての心を整える

夜、子どもを置いて仕事に行くこと、夜勤を続けることは正しいのか?
私自身、「子どもがかわいそう」、「小さいときは一緒に居てあげるべき」と言われ、働くことに対して罪悪感を抱くこともありました。
だけど、養育費や親からの援助もなかったので、子どもを養うためには働く以外の選択肢はありませんでした。
他者の言葉に惑わされず、自分らしく子育てと仕事を両立させるためには、「本当はどうしたいのか?」を明確にしましょう。
ジャーナリングで本当の気持ちに気付く
ジャーナリングとは、自分の感情や思考をノートや紙に自由に書き出すことで、書く瞑想とも呼ばれます。
思ったことを何でもいいので書き出すことで、頭の中が整理されていき、本当の気持ちに気付くことができます。誰かに見せるものではないので、言葉を飾る必要はありません。
著者はA4用紙とペンを使いジャーナリングをしています。誤字脱字も気にせず、とにかく思いついたことを書き続けます。書くことがなくなったら読み返す。そうすることで、今まで気づかなかった思いを発見することもあります。
AIとの対話
AIに気持ちを聞いてもらうこともオススメです。
無料で利用できるAIには、Chat GPTやGoogle Geminiがあります。(課金することもできますが、無料版でも問題なく使えます。)
人に相談しにくいような思いであっても、否定されることはなく、様々な角度からアドバイスもしてくれるので話しやすいです。
個人情報を入力しなければ安心して利用できます。
シンママ(シンパパ)として、不安な気持ちや心配事があれば、溜め込まず心を整理していきましょう。
夜勤がもたらす豊かさを再確認

夜勤を続けることに、ためらいがあるときは、もう一度、夜勤をすることで受け取っているものを明らかにしましょう。
経済的な豊かさ
月数万円の夜勤手当がプラスされることにより、生活に余裕が持てます。教育にもお金をかけることができます。
正社員として夜勤を続けていると、将来のキャリアアップにもつながりやすくなります。
自由な時間
日中、時間を作れるので、子どもの行事にも参加しやすい。保育園や学校の行事だけでなく、習い事の送迎もしやすくなります。
まとめ
夜勤と子育てを両立することは、決して楽ではありません。
仕事に向かうとき、いつも不安や罪悪感を感じてしまいます。「子どもに負担をかけているのではないか」と自分を責めてしまうこともあります。
けれど大切なのは、“どれだけ一緒にいるか” ではなく “限られた時間にどう愛情を伝えるか”。
短い時間でも「大好きだよ」「頑張ってくれてありがとう」と伝え続けることで、子どもは安心し、自己肯定感を育んでいきます。
また、すべてを一人で抱え込まず、支援や時短家電を活用し、疲れた日は休む勇気を持つことも大切です。
そして、夜勤がもたらす安定した収入や日中の自由な時間は、子どもの未来を支える力にもなります。
子どもを大事に思う気持ちと、ママ(パパ)自身のことも大切にする姿勢があれば、夜勤と子育ては両立していくことができますよ。
夜勤から豊かさを受け取り、子どもさんと幸せな時間を築いていきましょう。
